ここで言う軽症とは、ステロイド剤の使用期間が短く、薬物によるダメージがあまり認められない状態を指します。
ステロイド剤をどれくらいの期間使用したかや、体のダメージの度合いにより、回復までの経過はさまざまです。
薬物の使用も少なく、体の影響もわずかの場合、ステロイド剤に依存していなかったり、ステロイド皮膚症に併発しているケースがほとんどありません。
したがって、それ相応の治す為の生活を行なえば、回復にはさほど期間がかかることはないでしょう。
本来、アトピーとは、体の警告的な役割の強い疾患とも言えます。
警告程度の軽い状態であれば、回復は比較的簡単に進みます。
つまり、警告を必要とした悪い生活習慣の改善を行なえばいいのです。
一見、誰もが気付きにくいことですが、生活習慣の気付きこそが肝心であり、体を良い方向へ変えていく一歩と言えます。
もちろん、少しでもステロイド剤を使用していたのならば、使用を一切止めることが前提になります。
しかし、アトピーの原因となっているような悪い生活を長く続けていたり、薬物を長い期間使用していた場合は話が別です。
ステロイド皮膚症を併発していたり、副腎がかなりのダメージを受けていたりするケースが多く、長い治療期間が必要になります。
体の受けているダメージはどれくらいなのかを知りたければ、使用しているステロイド剤を中止してみれば分かります。
使用を止めて、三ヶ月〜半年以上経過してもリバウンド(離脱)などの体の状態の変化が認められなければ、
体への影響はさほど強くないと考えられ、軽症と判断できます。
皮膚の湿疹・炎症は、体の異常を警告する為に現れているとも考えられ、いわゆる単純性のアトピー性皮膚炎です。
単純性のアトピーを治す為の条件(十分な入浴と睡眠、バランスのとれた食事など)さえ満たすことができれば、
大抵、自覚症状の痒み・炎症は数週間から数ヶ月には治まるでしょう。
自覚症状がない体、完治の状態になるまでには数ヶ月から一年くらいが目処になると考えられます。
ただし、あくまでも必要な条件を満たせれば、です。
悪い生活習慣を変えられなければ、当然、体はいつまで経っても警告である痒み・炎症・湿疹を発症し続けることになります。
例え、一時的にそれらの症状が治まったとしても、季節の変わり目や空気の乾燥の時期、
風邪を引いた時や睡眠不足が続き体調が悪くなった時、ストレスで疲労感が強い時など、体の変調によって再びアトピーは発症します。
このような時、体のコンディションは良い状態と悪い状態のぎりぎりのラインにあります。
免疫力・抵抗力が一定のラインより低下すると病状が発症し、逆に、一定のラインより上昇すると改善されるということになります。
したがって、アトピーを完治させる為に、常に体の状態を一定のラインより上に維持できる生活を、実践することが大切になってきます。
本来、アトピーは単純な疾患とも捉えることができます。
その後ろに控える、重い疾患(ガンや糖尿病など、生活習慣病)の初期の症状にすぎません。
アトピーなど、アレルギー症状が現れることは、体を重い病気から防衛する反応が正常に働いているとも言えるでしょう。
厄介で歪んだ働きですが、生命に関わるような悪い病気から守る為に働いている反応でもあるのです。
このサイトに関する感想やご意見は私にメールでください。 なお、返答は必ず返すものではないのであらかじめご了承ください。