重症の患者のケースではどのようなリバウンド(離脱)が現れ、どのような経過をたどるのでしょうか。
まず、ステロイド剤を中止すると、早い人で翌日、遅い人でも一週間くらいで皮膚に変化が認められるようになります。
皮膚のあちこちに炎症が広がり、部位によっては盛り上がるなどの症状が認められます。
赤いボツボツした小さな湿疹がひじの裏側、首筋、ひざの裏などの皮膚の柔らかい部分に現れ、さらには背中、顔に現れたりします。
痒みは徐々に強くなっていきますが、始めの頃(テレビを見る、遊ぶ、電話など、他に意識が集中している時)には、痒みを感じないことが多いものです。
逆に痒みが現れやすい時は、食事後・入浴後・就寝後など、体が温まったときやイライラしているとき、怒ったり悲しんだりと感情の起伏の激しい時です。
また、一方的に強く引っ掻いてしまい、出血を伴うこともあります。
体調面では、それまでその人が自覚していた倦怠感や手足の冷え、便秘など、自律神経失調症にかかわる症状が顕著に現れます。
この辺りの症状については、重症の患者の多くが経験されているのではないでしょうか。
しかし、こうした症状が現れることで慌ててステロイド剤を使用してしまい、症状を抑えてしまう人がいます。
言うまでもありませんが、この段階でステロイド剤を使用するとなると、再びふりだしに戻ってしまいます。
特に、このような時期は強い意志を持ち、ステロイド剤を使用を我慢することが大切になってきます。
ステロイド剤を止めてから一週間〜三週間経つ頃に、いよいよ本格的なリバウンド現れることになります。
皮膚の痒みや炎症を帯びた部位を掻き壊すと、出血や異臭がする黄色い液体(浸出液)が出始めます。
痒みは徐々に広がり、ちくちく、むずむずした痒みから強い痒みが襲い、患者にとっては辛い時期になります。
副腎の機能に強いダメージがある場合、炎症は徐々に全身に広がり、ステロイド剤を塗布しなかった部位にも掻き壊しがみられるようになります。
リンパ節が腫れ、皮膚は徐々に黒ずみ、浮腫が顔や足などに認められやすくなるケースもあります。
頭部の脱毛、全脱毛と、眉から体中の毛が一時的に全部落ちてしまう人もいます。
浸出液は、炎症や掻き壊しのない場所からも絶え間なく出る時期があります。
掻いても掻いても痒みはおさまることはなく、掻き壊しは更に広がり、血と膿だらけという状態で日常生活すらままなりません。
常時、痒みが全身を襲い、流れ出た浸出液が固まって皮膚がつっぱり、ちょっとでも動くとパリッと皮膚が割れ、血と膿がにじみ出ます。
その後、再び浸出液が流れ出して固まってはと、幾度となく繰り返します。
このような状態で仕事や学校へ出かけるなど論外です。
不眠の状態が続き、夜はほとんど眠れないでしょう。
副腎の機能が少しでも活発になる明け方(人によって差がありますが、夜の10時〜11時頃から副腎皮質ホルモンの産生・分泌を止め、
明け方の朝の4時頃から再び産生・分泌の機能が活発になる)になると、ようやくうつらうつらしてきます。
昼と夜が逆転する人も多くいることでしょう。
結局、一日の睡眠時間が4〜5時間と少なくなってしまい、症状からみても熟睡は難しい状況が続きます。
体の変調、倦怠感は強く、微熱や高熱が続いたりします。
肩こりや手足の冷え、体の部分的な異常なほてり、便秘、血液の循環の不全の症状も強く認められます。
精神的にも不安定で、ちょっとしたことでイライラしたりすることが多いでしょう。
患者自身にとっては生き地獄そのものです。
私自身も、このリバウンドに何度も苦しみ、何度も乗り越えてきました。
また、ステロイド剤の副作用で免疫力・抵抗力が低下していますから、風邪をひくことが多くなったりします。
皮膚はヘルパス、カポジ水痘様発疹症、黄色ブドウ球菌、白癬菌など、感染症にかかりやすくなります。
このような時期に医者に行けば、間違いなく反論されるでしょう。
「一体何をやっているんだ。ますます悪くなっているじゃないか。すぐに薬を塗りなさい」
「何でこんな状況になるまで放っておいたんだ。すぐに入院しなさい」
どこの医院・病院に行っても、このように言われることでしょう。
ステロイド治療を施されるか、見切りをつけられるかのどちらかの選択を迫られます。
このようにリバウンドは悪化として捉えられ、ステロイド治療を施されることになると、当然、
再びふりだしに戻ってしまうことになります。
このような問題に直面した場合、ものの考え方が大切になります。
アトピーを治していく上で、どうすることが大切になるか、理解する必要があります。
症状が悪くなる度に医者に診てもらえば、ステロイド剤を塗布・注射・点滴することになります。
薬の効果で一時はリバウンドがおさまったかのように見えても、薬を中止する度にいつまでも同じようなリバウンドを繰り返すばかりで、
ステロイド治療の輪の中から一向に抜け出すことができません。
また、患者自身がステロイド剤の怖さと自然療法を理解し、辛いリバウンドを乗り越えようとしても、
周囲や家族が理解できていなければ、病院に連れて行かれることにさえなってしまうでしょう。
ですから、患者だけではなく、家族や周囲の人の温かい理解も必要になるのです。
今の医療界では、リバウンドはステロイド剤を勝手に止めた為の憎悪した症状、単に症状の悪化と解釈しています。
医療界の過ちから起こったステロイド剤の副作用を、単にアトピーの悪化、ステロイド剤を止めた為の悪化であると、
社会問題として宣伝し、自らのステロイド治療の正当化を訴えています。
しかし、それは医療界や厚生労働省がでっち上げたウソであることが、近い将来わかる日が必ず来ます。
そして、患者自身が間違った治療の中でつくられた医原性の疾患であることを、世間が理解できる日が来るでしょう。
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