アトピーを克服する上で、毎日の食生活は重要になります。
人間の活動にとっても一番大切であり、食生活の仕方で健康の維持ができるか病体になるか、決まってしまうといえるでしょう。
昔の食生活では、有機栽培された素材(自然食)が中心に用いられていました。
寄生虫などの問題はあったようですが、体に悪いということは特になかったといわれます。
しかし、今では体の為に安心してできる食材は、基本的にはほとんどないといえます。
残留農薬から始まり、食品添加物・防腐剤・着色料など、あらゆる化学薬品の使用で危険な食品だらけでもあります。
だからといって、どの食材も危険と食べないでいたら、食べるものがありません。
完全に自然食のみの生活に徹することも、今の時代では困難です。
今の時代では、ある程度危険な食品を食べながらでも、生きなければいけない時代でもあります。
また、自然食でなければアトピーは絶対に治らないというわけではありません。
確かに、自然食中心にした方が回復は早のかもしれませんが、アトピーを引き起こしている原因が食物の残留農薬や添加物でもない限り、
自然食でなくても回復は確実に行なわれます。
現に、私も治している間は、自然食を食べたことはほとんどありませんでした。
このようなことは食物の残留農薬や添加物だけに限られたことではなく、殺虫剤や防カビ剤など住環境、衣類に含まれる化学物質も同様といえます。
これらに汚染された現代の環境の中で生活していく際、化学物質に警告を発する(アレルギー)体質を持っているということは、
化学物質の影響を微弱な段階で阻止することに有効でもあります。
しかし、さまざまな社会状況から見ていくと、逆に、微量の危険な食品、化学物質を体が上手に処理・消化・排泄する強い体をつくることの方が、
大切になってきます。
アトピーの患者の場合、特に幼児期の頃は、免疫のズレた働きによって三大アレルゲンである大豆・卵・牛乳に反応して症状を発症することが多いようです。
しかし、少年期〜青年期になるにつれ行動範囲も広くなり、食物に限らずハウスダスト・化学物質など次第にアレルゲンの数も増え、
その数は無数ともいえる状態になってきます。
特定の、それも数少ない食物アレルギーの反応であれば、それを食べないことで、ある程度症状の発症を防ぐことは可能でしょう。
ところが、アレルゲンが多くなると、このような対処は不可能になってくるでしょう。
したがって、食生活に関しては重度のアレルギー反応が出ない限り、ほとんど食物制限を行なわないことが前提になります。
食べることで少々の反応があるにしても、睡眠・入浴などを含んだ広い範囲で自然療法を先行させることにより、
何を食べてもいい体、どんな食べ物にも反応しない強い体に変えることができてきます。
また、医師から制限された食物でも加熱処理をしたり、少量ずつ慣らしていくことにより、それらが食べられるようになるケースもあると思います。
このような工夫を行なうと同時に、ズレた働きをしていた免疫の機能を改善すればアトピーも改善され、何でも食べられるような強い体になると考えられます。
これらの基本をしっかりと理解することが大切になってきます。
次に大切なことは、生命の維持、健康の維持、健康に改善させる食事を意識することです。
食事は体の活動エネルギーを得るために行なうものです。
もちろん、生命の維持だけを考えるのであれば食べるだけの行為で、そのほとんどを充足させることができるでしょう。
しかし、必要な栄養の補給がバランスよくできていなければ、体が病体に陥ることになります。
そこで、健康を維持する為の食事を考える必要性があるのです。
この健康を維持する食事とは、アトピーの患者に限らず健康な人でも栄養のバランスの不足により、病体に陥らないように気を付けなければならない食事のことです。
具体的には偏食をしない、糖質・脂質・たんぱく質のバランスという三大栄養素の基本を考えること、
それらの基本の栄養素を上手に生かすためにミネラル・ビタミンの摂取を行なうことです。
今では特に若い人を中心に、生命を維持するだけの粗末な食生活は出来ているにしても、健康を維持する食生活はほとんどできていないことかもしれません。
今の日本人の食生活は、長期的に見ても健康の維持すら脅かすような内容の、食生活あると考えられます。
アトピーの患者が食事で体を健康体にしていくには、健康の維持、健康に改善させる食事を考えることが大切になります。
しかし、アトピーの原因になったのが食以外にある場合は、健康の維持の食生活と原因になったその他の生活の改善が先決でもあります。
アトピーを発症させた原因が食にある場合には、食生活を改善させる必要があります。
具体的にいうと、体の状況に合わせた栄養の強化です。
要は、必要な栄養素を考えた食事が大切になります。
今の人は野菜の摂取が少なく、結果的にビタミン・ミネラルの摂取が少ないことがあげられますし、
動物性のたんぱく質や菓子類ばかりを摂取しすぎる傾向にあります。
一番良いと考えられるのは、和食中心で野菜類・ご飯をしっかり食べ、動物性のたんぱく質は魚と肉を二対一くらいの割合で摂取するといいでしょう。
更に、食物アレルギーが心配な人には加熱処理をしっかり行なって食べる、という工夫も考えられます。
ただ個人差はありますから、詳しく知りたければ栄養診断で自分の食事内容を確認し、自分に合わせた食生活を考えていかなければいけません。
このように健康維持の食生活、健康に改善させる食生活を考えることが大切になります。
何を食べてもアレルギー反応が起きない体をつくることが一番大切になりますが、食品に含まれる添加物、農薬などの軽減をできるだけ図る工夫もあります。
具体的には無農薬・無添加の食材、食品を利用することでしょう。
経済的、入手に困難がある場合は、茹でたり、蒸したり、洗ったりと一手間をかけることで、それらを軽減する方法としてあります。
人間の体は食によって細胞が作られ、活動エネルギーを得ています。
それらをより良くする、工夫していくことはアトピーを克服することだけでなく、健康な生活を送る為にも考えてもらいたいことでもあります。
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