アトピーの原因の一つに自律神経失調症があげられます。
自律神経失調症とは、アレルギー体質の人に慢性的な睡眠不足、食生活の乱れ、運動不足、ストレスなどの悪い生活習慣によって認められる症状です。
免疫力・抵抗力の低下、それらに伴った内蔵の機能、ホルモンの産生・分泌の機能の低下、化学物質の摂取が原因で体に軽微な異常が発生します。
結果、免疫がズレた作用を引き起こし、警告として痒み・炎症が皮膚に発生するのでしょう。
アトピーの原因は体のさまざまな異常にあるのですが、自律神経の異常(自律神経失調症)が共通してあげられると思われます。
つまり、交感神経と副交感神経の働きがアンバランスになっている状態です。
症状としては手・足の冷え(血液の循環不全)、発汗の異常(汗を掻かない、多量の寝汗を掻く、汗を異常に多く掻く、体温の調節ができない)、
便秘・下痢(消化の機能低下)、不眠、食欲不振、過食、倦怠感、微熱、高熱、低体温などで、こうしたさまざまな症状が単独、もしくは複合で認められます。
特に成人の場合は交感神経の働きが優位であり、副交感神経の働きが鈍っている状態です。
仕事や受験、遊びなどで十分な睡眠時間を取ることができず、体は慢性的に緊張している状態であり、睡眠不足でもあります。
食生活のバランスも悪ければ、必要なビタミン、ミネラルなどの栄養素の補給が不足しているでしょう。
また、現代では体を動かす機会が少なくなった為、新陳代謝の働きも阻害されています。
常に慢性的な疲労とストレスを蓄積して、毎日それらを処理・消化ができていない為、体に負の蓄積があります。
これらのいくつかの要因が複合に絡みあって、アトピー(他のアレルギー疾患)が発病することになります。
まず、アレルギー体質があるかどうか。
そして、その原因が今後、体への大きな負担となっていくかどうか。
アトピーに限らず喘息などのアレルギー疾患の初期の場合は、単純性の疾患であると考えられます。
まず、アレルギー体質という過敏症の体質であること。
日常生活の中で精神的・身体的にバランスが崩れている状態で、自律神経失調症が認められること。
ある一定のラインから免疫力が低下した時、体のある部位に警告としての症状が現れ、
逆に一定のラインから免疫力が上昇すると症状が自然と改善されていく単純な疾患でもあります。
つまり、本来は体の異常を示すシグナルとして、単にアトピーという形で皮膚に現れただけです。
初期の段階では皮脂の減少に伴う肌荒れや掻痒感が認められ、部位によっては赤みを伴った炎症が発症する程度です。
この段階では警告の元である体の異常を生活の改善などで解決することができれば、その症状は自然に消えていくでしょう。
このように本来アトピーは、難病とはほど遠いものと考えられます。
乳児の中には親から受け継がれた自律神経失調症の体質によって、免疫力の低下、免疫のシステムのズレから生後数ヵ月後に単純性の皮膚炎を発症する場合もあります。
初期の段階では乳児性の湿疹・脂漏性の湿疹という状態ですが、そのままでは次第にアトピーに変化するでしょう。
患者によってはアレルギーマーチというアレルギー症状の変化がある人もいます。
アトピーから喘息へ、喘息からアトピーや鼻炎へといった変化を繰り返し、徐々に難治化していくケースもあるようです。
季節的な要因、また、身体的・精神的な要因、環境の要因も症状の悪化に影響を与えますが、中でも精神的なもので症状が大きく変わるでしょう。
しかし、初期の段階ではアトピーはまだ単純性の疾患です。
要因次第で悪化と軽快を繰り返すことはあっても、いずれ成長とともに自然に治すことが可能な疾患と考えられます。
一般的には小児から発症することが多い皮膚炎と理解されがちですが、
それまで全く症状のなかった人にも日常生活の中で悪い条件(ストレス、睡眠不足、疲労の蓄積など)が重なると、突然発症することがあります。
やはり、それらの人もアレルギー体質だといえます。
しかし、すべてのアレルギー体質の人がアレルギー疾患に発症することでもないようです。
その中でも自律神経失調症が強く現れた場合、アトピーが発症すると考えられます。
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